シッタカブリオーネ

虚言・妄言・支離滅裂

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共鳴

最初、加奈子ちゃんが泣き出した。
次に宏太君が泣き出して、早百合ちゃんもそれに続いた。
その次が誰だったのかわからない。
もうみんな泣き出していた。
部屋の中は泣き声でいっぱいだった。
なぜ、泣いているの?
誰も答えない。
誰も知らない。
誰が泣いているのかも、きっとわからないだろう。

部屋の片隅で、キュウと音がした。
加奈子ちゃんは泣き止んだ。
けれど、宏太君も早百合ちゃんも、そんなことには気付かない。
彼らの泣き声は、部屋全体を揺らしたけれど、扉は閉まっているし、壁は厚すぎる。
いつの間にか泣き声が増えている。
押し殺した泣き声。
口元には罪深い両手。
けれど部屋は閉じられていて、ふたつの泣き声の違いになんて、誰も気付きはしないのだった。
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テーマ:落書き - ジャンル:その他

  1. 2008/04/28(月) 22:30:27|
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